「風車登頂体験&風力発電所とトレーニングセンター見学」に参加しました

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「風車登頂体験&風力発電所とトレーニングセンター見学」に参加しました

 

 令和4年11月19日(土)〜11月20日(日)に、青森県六ヶ所村における風力発電関係のトレーニングセンターと24時間監視センターの見学および風車の登頂体験に、本校の学生4名(3年生2名・1年生2名)と教員1名が参加してきました。本イベントは、日本風力開発株式会社イオスエンジニアリング&サービス株式会社(秋田高専グローカル人材育成会会員企業)に主催していただいたもので、秋田県立大学秋田大学の皆さんとご一緒させていただきました。

1日目の集合写真(日本風力開発株式会社提供)

後ろは本物のブレード

2日目の集合写真(日本風力開発株式会社提供)

 

 1日目は、行きのバスの中で風力発電関係の現状について学び、風車には、ギアボックスにてブレード(風車の羽根)の回転を増速させ高回転を発電機に届けるタイプと、発電機にN極S極を何度も交互に設置しブレード1回転あたりの発電機会を増加させるタイプの2種類があることがわかりました。風力は発電量が気象に左右されますが、NAS蓄電池による安定した電力供給についても取り組まれていることを教えていただきました。

 EES(イオスエンジニアリング&サービス)トレーニングセンターでは風力発電関係の運営・保守に必要な資格およびトレーニング内容についてその一部を学びました。現在、洋上における風力発電の運営等に必要なトレーニングにも対応できるように準備されているお話もありました。また、施設見学もさせていただき、様々な場面を想定した訓練ができる設備が整っていることがわかりました。さらに、元々風車として稼働していた実機のナセル(風力発電のタワーの一番上にある発電装置)の中も見学させていただき、その装置の大きさや複雑さを実感しました。

 

24時間監視センターにて、電力の流れを学ぶ

 2日目のスタートは、24時間監視センターの様子を見学させていただきました。風力発電は気象と緊密な関係がありますので、風や雲の動きを含めた気象関係のデータを大型画面で見つつ、全国各地の風車それぞれから情報を収集して、エラーの分析、解決方法の指示などをそこで実施されているそうです。3交代制の24時間体制で、基本的には一人で監視されるとのこと。台風の時などは非常に忙しくなることを教えていただきました。
 次に、前日に見学させていただいたESSトレーニングセンターに移動し、風車登頂体験のための準備と安全装備の使い方のレクチャーやトレーニングを受け、また、人形を使ってのレスキュー方法を見せていただきました。登頂の際に一番大事なのは、トレーナーの指示を守ること。そして、安心して身を任せることができるトレーナーの方々と共に登頂させていただけることがわかり、非常に心強い思いになりました。

 午後からは、2チームに分かれて、登頂する風車へ。我々は、秋田県立大学と秋田高専チーム。真下から見る風車は非常に大きくて迫力があり、普段はほとんど聞くことができない風車の風切り音も直接感じることができました。風車を止めて準備を整えると、あとは、自分の力とペースで梯子を64mのタワーを登っていくだけです。コツはなるべく腕を使わず、足で登っていくこと。途中に蓋がされている場所があり、そこでは休むことができます。「あと少しですよ、頑張れ」と声をかけていただきつつ、ナセルの上にたどり着いた時の景色は素晴らしかったです。そして、普段から風車の管理・運営に携わっているみなさまの体力などがどれほどすごいかがよくわかりました。

 そして、帰りのバスの中では、いろいろな疑問にたくさん答えていただき、風力発電の現状をさらに掘り下げて知ることができました。

 最後になりますが、2日間アテンドしてくださった日本風力開発のみなさま、ESSトレーニングセンターのみなさま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。そして、ご一緒させていただきました秋田県立大学のみなさま、秋田大学のみなさま、ありがとうございました。

気を失った人のレスキュー

梯子に接触しないよう慎重に

タワーの中

 

タワーの前で(秋田高専)

ナセルの上で(秋田県立大学・秋田高専)

 

 


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