暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
秋田高専のホームページにようこそ。
 秋田高専の校長の高橋です。

 8月に入り、夏休みの時期となりました。
 秋田高専では、毎年8月第1週の週末にオープンキャンパスを開催しています。今年も8月5日(土)に開催し、224人の中学生の皆さんにご来校いただきました。
 ありがとうございました。

 オープンキャンパスに参加してくれた中学生の皆さん、秋田高専の印象はいかがだったでしょうか。皆さんの多くは中学3年生で、来年の進路選択に向けて秋田高専に関心を持っていただいているのではないかと思います。
 秋田高専は、高等専門学校=高専という5年制の高等教育機関です。秋田高専を卒業すれば、秋田県内外への就職も、大学の3年への進学(ほとんどが国立大学の工学系の学部)も、どちらも可能です。
 工学分野(秋田高専の場合は、機械系、電気・電子・情報系、物質・生物系、土木・建築系の4分野)という分野の限定はありますが、進学でも就職でも5年間かけて進路を選ぶことのできる大きなメリットがあります。

 ここで高専での勉強について少し説明します。高専は高等教育機関ですから高等学校とは違います。高専の勉強は決して易しくはありません。でもご安心ください、中学の時に数学や英語に少々苦手意識があったとしても、秋田高専では1年生と2年生のときに苦手意識を克服してもらえるようにサポートの体制を作っています。
 また、秋田高専は秋田市内にある国際教養大学とも協力関係にあるので、「英語=使える英語」に力を入れています。就職するにしても進学するにも、英語力は必ず求められます。
 さらに、高専の5年間のうちで1度は海外に出て研修をする、シンガポールの長い協力関係にある学校に行って英語を勉強したり、タイに新しくできた秋田高専からも教員を派遣している高専と交流をしたり、といった活動ができるように学校として準備しています。
 高専というと、少し偏ったイメージをお持ちの方もいたかもしれませんが、秋田高専では、なるべく幅広く勉強をしてもらって、どんな進路に進んでも対応できるようにと考えています。国語や英語、数学、社会といった共通して勉強するべき内容と、各専門分野の内容とをバランスよく勉強してもらえるように、カリキュラムを工夫して指導方法もきめ細かく準備しています。

 さて、高専にご関心をお持ちならご存知と思いますが、秋田高専にも学生寮がありますから、遠方の学生でも通学の心配はありません。学生寮は、寮を担当する教職員の24時間体制のバックアップのもとで、寮生が力を合わせて運営をしています。学生寮の思い出は、きっと一生の財産となると思います。

 中学3年生の皆さん、いかがでしょうか。
 なるほど、と納得されて、秋田高専を進学先として一層真剣にお考えになっている方、また、もう少し秋田高専のことを知ってから考えてみたいと思われている方、オープンキャンパスに参加したけれど今ひとつ秋田高専のことがよく分からなかったという方、いろいろなご感想をお持ちの方がいらっしゃると思います。
 そこで、秋田高専では、10月29日(日)の午後に「進学ガイダンス」を行います。ここでは、秋田高専への進学に的を絞って企画を用意しています。
 10月28日(土)29日(日)は、秋田高専の「高専祭」が行われていて、「進学ガイダンス」は高専祭と日程を合わせて開催しますので、高専祭とあわせて計画を立ててみてください。
 中学3年生の皆さんは、夏休みの前後に中学校の先生方と進路の面談などをされていることと思います。10月29日(日)の「進学ガイダンス」の頃には、進路の相談も進んでいることと思いますから、是非また秋田高専に来ていただいて、具体的に秋田高専への進学をお考えいただけたらと思います。

 ここで、中学3年生の保護者の皆さまに申し上げます。
 秋田高専は、申し上げました通り5年制の高等教育機関として、就職でも進学でも、たいへん恵まれた環境にあります。
 高等教育機関として、学生の自主性を尊重しつつ、より高度な勉強内容も取り入れておりますが、クラス担任制をとって保護者の皆さまとの面談をはじめ、学校生活上の相談に対するきめ細かな対応の体制を取っておりますので、その点は通常の高等学校への進学と大きな違いはないと考えております。
 学業の面でも生活の面でも、入学後も保護者の皆さまのご理解とご協力をいただくことが必要とはなりますが、学校として必要なサポートを行い、学生の可能性を最大限に引き出せるような教育を行っていく考えです。
 教育県秋田にあって、秋田高専は学生の挑戦を応援する高専として、「自立 挑戦 創造」を基本方針としております。通常の高等学校とは一味違う高専でのお子さまの挑戦を応援していただけたらと存じます。

 最後に秋田高専に在学中の学生諸君に夏休みに際してのメッセージを送りたいと思います。
秋田高専の学生であるということは、諸君には秋田高専の一員として秋田高専を担う心構えが必要です。
 その意味で、秋田高専の後輩になるかもしれない中学3年生を中心としたオープンキャンパスに協力してくれた諸君には、その協力に感謝したいと思います。
 これから夏休みに入ります。諸君は秋田高専の学生としての自覚をもって、高専の学生らしく過ごすことを肝に銘じてください。
 その上で、夏休みという時間的余裕を活かして、家族や仲間と語らいの時間を持ち、自分を見つめ直してみてください。
 9月になれば再び学校が始まります。十分に英気を養い、諸君が一層たくましくなって学校に戻ってきてくれることを期待しています。