皆さまいかがお過ごしでしょうか。
秋田高専のホームページにようこそ。
秋田高専の校長の高橋です。
先日、大変嬉しい訪問者を迎えることができました。
本校の大先輩である伊藤驍(たけし)先生が瑞宝小綬章を受けられ、叙勲の報告にご来校くださいました。
伊藤先生は、昭和39年に秋田大学を卒業され、東北大学で博士号を取得し、本校では昭和46年から平成16年まで32年にわたり教鞭をとられ、多くの学生を指導されました。先生は笑いながら話されていましたが、卒業後も卒業生と連絡を取り合い、たくさんの仲人をされたそうです。伊藤先生は、まさに教職をまっとうされたのです。
秋田高専での教育活動だけではなく、伊藤先生は秋田高専在職中にJICAの専門家としてインドネシアに派遣されるなど、国際的にも活躍されました。
また、現在も複数の学会の役員をされていて、秋田高専在職中から研究に学会発表にと活躍されたそうです。
伊藤先生は83歳になられた現在も、D・アカデミー東北の校長として、本校の学生を含む若者にドローンの技術を指導されています。まさに生涯現役で活動を続けられている先生ですが、先生の多年にわたる多方面での活躍が評価されての叙勲です。
まことにおめでたく、本校として誇りとするところです。
ご訪問いただいた伊藤先生から、秋田高専草創期のお話を色々おうかがいすることができました。
大変貴重なお話をおうかがいすることができましたが、先生は決して過去を振り返るばかりではなく、高専教育に外部の専門家の知識を取り入れることの必要性や、留学生をもっと受け入れて日本で世界で活躍できる技術者に育成していくことの重要性を熱心に説かれていました。
実際に伊藤先生のアカデミーの協力により本校学生も最新の測量技術を学ぶ授業の一環でドローン講習を受講させていただいておりますし、留学生の関係では、伊藤先生は今でも秋田高専に留学してきた教え子と連絡を取り合っているそうです。もちろん高専でしっかり教育を受けた留学生ですから、手紙の日本語は完璧だそうです。
伊藤先生のお話を、秋田高専のグローバルエンジニアを目指す教育の先駆者からのエールとして受け止めさせていただきました。
伊藤先生、叙勲まことにおめでとうございます。これからも、秋田高専の教育活動に一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
諸先輩の築いてこられた秋田高専の良き伝統を一層発展され、地域の皆さまや支援していただいている企業の皆様からお知恵とお力をいただき、秋田高専を一層充実させていきたいと考えております。