皆さまいかがお過ごしでしょうか。
秋田高専のホームページにようこそ。
秋田高専の校長の高橋です。
3月も後半となり、秋田も暖かい日差しの日が増えてまいりました。
そんな中、3月18日に卒業式・修了式を開催することができました。
高専は、本科5年生は卒業式、本科5年の後に専攻科で2年間勉強を続けた学生は修了式としており、専攻科修了生には学位として学士(工学)が与えられます。
無事に卒業式・修了式を行うことができましたことを報告いたしますとともに、私から卒業生・修了生に送った言葉を下記リンクに掲載いたします。
卒業式・修了式に際しての式辞と、学生会が編集している「創造」という冊子に寄せた内容になります。
<令和6年度 卒業証書・修了証書授与式 校長式辞>
<令和6年度発行 創造(第五十八号) 校長あいさつ>
中学校卒業後に入学する高専は、通常の高等学校に比べると、規模の上では少数派の学校です。
高専制度創設から60年あまり。多くの先輩の活躍が高専の評価を確立し、卒業生・修了生の進路は大変恵まれた状態にあります。高専で学んだ若者には、自分たちの恵まれた境遇を自覚し、自らを律して社会の一員として活躍してもらいたいと思います。
と同時に、高専がこれからの社会でどんな役割を果たすべきなのか、高専の諸先輩に顔向けのできる高専教育のあり方について、これは高専自身が深刻に考え直していかなければいけないと強く感じています。
国立の学校として政府からの特別の支援を受けている高専ですが、政府全体の財政的な厳しさの中で予算が潤沢であるとはいい難い面があります。
また、どんな学校にとっても全国的な傾向としてはっきりしてきた少子化を主な原因とする志願者確保の難しさ。秋田県は、毎年県立高校の定員を秋田高専の1学年分に相当する程度削減するという荒波に洗われています。秋田高専に入学してくる学生諸君も、今までは秋田県内の学生が中心でしたが、秋田県外から広く高専での勉強を希望する学生を受け入れる方針で進めています。
卒業式・修了式で送り出した学生は、秋田高専を巣立っていった諸先輩の列に加わるわけですが、これからの秋田高専はいかにあるべきかについて、本校の教育の基本方針である「自立・挑戦・創造」を出発点として、今こそ考えないといけないときであると痛感しています。
4月から、新しい仲間を迎え入れての1年が始まります。どうか秋田高専と秋田高専の卒業生・修了生に対しまして、今まで以上のご支援をお願い申し上げます。