秋田大学では、令和7年度に総合環境理工学部と情報データ科学部が設置され、研究教育の体制を一層強化しています。
もともと秋田大学と秋田高専は教職員の人事交流や共同研究、秋田高専の学生の進学先(本科卒業生の秋田大学3年時への編入と専攻科卒業生の修士課程への進学)として協力関係にありましたが、秋田大学の学部再編を機会に協力関係を一層深めていくこととしております。
特に秋田大学総合環境理工学部は、秋田高専が現在進めている再生可能エネルギー(風力発電)や蓄電池関係、更にはリサイクル関係など、環境に貢献できる工学という面で目的をともにしていることもあり、まず手始めに令和7年9月8日(月)に秋田大学を会場に交流会を開催しました。両校の教員・事務職員約30名が参加し、活発な意見交換が行われました。
秋田高専からは物質・生物系、機械系、電気・電子・情報系、土木・建築系についてそれぞれ発表し、総合環境理工学部の教員からは、本科学生・専攻科学生の卒業後の進路や秋田高専における英語教育、共同研究を行う場合の機器の使用等について質問がありました。
総合環境理工学部からは、応用化学生物学科、社会システム工学科・モビリティコース、同学科電気システムコース、同学科社会基盤コース、環境数物科学科についてそれぞれ発表があり、秋田高専の教員から本科卒業後に編入学した場合のコース選択や単位認定、学生の研究室配属の時期等について質問しました。
高専と大学で真に連携していくためには、まず教員間での研究交流によってコミュニケーションを促進し連携の下地を確立することが重要です。そのうえで、それぞれの学生を巻き込んだ教育研究の交流を進めていくこととなります。今回の交流会をきっかけとして、今後は秋田高専の学生が秋田大学の研究室を訪問する企画など、学生を巻き込んだ交流を進めていくこととしています。
今回の交流会は、両校の研究分野や教育制度等について相互理解を深め、今後の連携強化につながる機会となりました。
