
本校では、学生が充実した学校生活を送るための大切な活動として、いじめ防止対策プログラムに基づいた講演会を毎年実施しています。
10月8日には、1年生を対象に、学生相談室カウンセラーの中野 薫先生を講師とし、「文字によるコミュニケーション」の難しさと、安全なSNSの使い方について学びました。
インターネットやSNSの普及により、私たちはいつでもどこでも友達とつながれるようになりましたが、同時に「誤解」が生じやすいという難しさも抱えています。
対面で話すときは、言葉のほかに、表情や声のトーン、仕草といった「非言語情報」がたくさん伝わりますが、文字だけのやり取りではこれらの情報がなくなり、相手の様子や感情が読み取りにくくなります。発信側に悪意がなくても、受け取った側が「冷たい」「怒っている」と感じてしまい、意図と違う伝わり方をしてしまうことがあります。
講演会では、実際に学生が経験したであろう文字でのコミュニケーションの例(テストの点や約束、遊びの予定など)について、ワークシートを用いて深く考えました。学生たちは、自分がどう感じるか、相手は何を言いたかったのかを想像する実践的な演習を通して、文字のやり取りでは特に、相手の状況や気持ちを思いやる力(共感力や想像力)が重要になることを学びました。
更に、中野先生からは、もし人間関係で困ったときのために、「自分の感覚を大切にする」「立ち止まって考える」「アイ・メッセージで伝える」等の具体的なアドバイスがありました。
本校は、学生の悩みに対応するサポート体制を整えています。もし、人間関係や日々の生活で悩みや不安、解決したいことがあれば、専門のカウンセラーに相談対応しますので、ぜひ学生相談室を活用してください。