秋田高専では11月12日に海外研修報告会を開催し、今年度の「タイ交流研修」(8月)と「シンガポール英語研修」(9月)の参加学生が、現地での貴重な体験と成長を報告しました。
熱気あふれるタイ!「言葉の壁」を乗り越える冒険(タイ交流研修参加報告)

8月16日から25日の日程で実施されたタイ交流研修には、18名(他の高専生等も含む)の学生が参加しました。参加学生はタイの高専の学生寮に滞在し、現地の学生(バディ)と寝食を共にしました。
タイの授業は座学も実験も紙の教材を使わず、スマホやタブレットを積極的に活用する現代的なスタイルで、すべて英語で行われます。
参加学生からは、当初「本当に言いたいことが言えない」ことが辛かったという正直な感想が聞かれましたが、彼らは笑顔やジェスチャーといったコミュニケーションの基本を駆使し、現地の人々との交流を深めたようです。
タイの学生は英語がペラペラな上、とてもフレンドリー。短い会話やジェスチャーでもすぐに意図が通じ、放課後には一緒にスポーツを楽しむなど、充実した交流が実現しました。
また、有名寺院での文化学習や、バディと協力してカヌーを漕ぎきる体験など、刺激的な活動を通じて自信を獲得。「片言でも英語は通じる」「ピンチは人を成長させる」ことを学び、帰国後、本格的な英語学習に取り組むきっかけを得た学生もいます。
近代都市シンガポールで磨く実践英語力!(シンガポール英語研修参加報告)

44名(他の高専生等も含む)という大人数で9月7日から15日まで実施されたシンガポール英語研修。参加動機は「海外の建物を実際に見てみたい」という学術的なものから、「海外旅行をしたい」というシンプルな思いまで様々でした。
シンガポールでは、現地のポリテクニックを拠点に英語漬けの研修を受けました。授業ではゲーム形式や、SDGsをテーマにした現地の人々へのインタビューなどを実施。シンガポールの人々は非常に優しくフレンドリーで、インタビューを拒否されることがほとんどなかったそうです。
研修前は英語が苦手だった学生も、研修を終える頃には「現地で話されている英語が大体聞き取れるようになった」と、確かな成長を報告しました。また、シンガポールが持つ多様な文化(アラブストリート、チャイナタウンなど)や、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールでの楽しい体験も語られました。
報告者からは「もじもじせずガツガツ行った方が絶対いい」とのメッセージもあり、この研修を通じ、人前で話す力やコミュニケーション能力が大幅に向上したことを実感したようです。
「世界とつながる一歩を踏み出そう!」
報告会に参加した学生たちは皆、異文化理解の重要性と、挑戦によって得られる計り知れない自信を熱く語ってくれました。特に、タイ研修の学生からは、お土産を買いすぎて家族分が足りなくなってしまった失敗談や、お金の管理の工夫(財布とパスポートを分けて半分ずつ入れる)といった、これから行く学生にとって非常に役立つアドバイスも共有されました。
本校は、来年度も同様のプログラムの実施を計画しており、さらに現在、台湾研修も企画中です。世界はすぐそこにあります。まだ海外研修に参加したことのない在校生の皆さん、是非、勇気を出して海外研修にチャレンジし、視野を広げ、かけがえのない経験を掴んでみてください。

