2025年11月5日(水)・6日(木)の2日間、本科1年生を対象に秋田県能代市にある「JAXA能代ロケット実験場」と「風の松原風力発電所」の現地研修を実施しました。
 本研修の目的は、再生可能エネルギー、特に風力発電の重要性を考えるきっかけとするとともに、風力発電や宇宙開発・ロケット実験に携わる技術者と交流する機会を1年生に与えることです。これにより、低学年の学生が数学・物理・英語などの基礎科目を学ぶ意欲を高め、さらに上級学年で専門分野を学ぶ動機付けにつなげることを目指しています。

 研修先の一つであるJAXA能代ロケット実験場では、実験場の概要説明やロケット打ち上げに関する解説、実験映像の視聴を行った後、施設内を見学しました。最先端実験施設の見学や、設備の整備に伴う音の体験など、貴重な機会を得ることができました。
参加した学生からは次のような感想が寄せられました。
・日常では見ることのできないロケットや実験映像を見て驚き、理解が深まった。
・全国各地から人が集まり、一丸となって開発している姿が素敵だと思った。
・失敗が成功につながるという説明に説得力があり、頑張ろうと思えた。

 もう一つの研修先である「風の松原風力発電所」では、大森建設株式会社様のご協力のもと、風の松原自然エネルギー株式会社様の概要説明を受けました。その後、風力発電で発電した電力を蓄える蓄電設備を見学し、稼働している風車を見学しました。この見学を通して、風力発電の仕組みや秋田における再生可能エネルギー、環境アセスメントの現状、そして地域貢献における取り組みについて学びました。
参加した学生からは次のような感想が寄せられました。
・地域と密着し、エネルギーや資金などを最大限地元に還元する地域密着型の経営の姿勢に、今後の日本のあるべき姿が感じられた。
・風車の真下まで行くことで音や大きさを感じられて面白かった。
・今回学んだことを生かし、基礎工作実習等でいい風車を作れるように努力します。

本見学会は、国立高等専門学校機構が実施するCOMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)の事業として実施したものです。
COMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)についてはこちらをご覧ください。
https://www.akita-nct.ac.jp/compass/