2025年12月8日(月)、ECOWIND会員企業である㈱グリーンパワーインベストメント様による出前授業を実施しました。
 この授業は、本科1年生を対象とした工学概論の一環として、再生可能エネルギー分野で活躍する企業の技術者を講師に招いて実施し、配信を通じてCOMPASS5.0風力分野の拠点校、実践校、協力校、ならびに協力教員在籍校にも共有されました。
 授業では、まず洋上風力発電の概要と日本における再生可能エネルギーの位置づけについて、最新のデータを交えながら解説いただきました。
 2050年カーボンニュートラル目標達成に向けた再エネ導入拡大の必要性や、洋上風力が注目される理由(安定した風況、広い設置可能エリア)を紹介いただき、事業開発の流れとして、風況・海底地質調査、環境影響評価、漁業者との協議、資金調達、設置工事、運転管理といったプロセスを具体的に説明いただきました。
 続いて、風力発電設備の運営・保守の担当者の方から、設備の維持管理業務について、現場での具体的な作業や技術者としてのやりがいを語っていただきました。
 風車や変電設備の日常点検、運転データ分析、トラブル対応など、運営管理に欠かせない業務について、電気・機械・通信など幅広い専門知識が求められることや、トラブル対応で技術力が試される場面について、実体験を交えて説明いただきました。また、風車のナセルから見える景色や、現場でしか体験できない特別な瞬間についても触れ、学生たちに「技術者として働く魅力」を伝えていただきました。

学生の感想:
・風車を建てるのにもたくさんの知識や能力が求められるため、どの系を選択しても人の役に立つ仕事につくことには変わらないと感じた。
・洋上風力発電の大変さや、それを乗り越えたときの達成感をプロジェクト進行している人と一緒に味わえるのはいいなと思った。また、洋上風力発電のメリットデメリットが分かりやすかった。
・工事の費用が想像よりもはるかに高くて印象に残りました。日本が外国と比べると少し遅れているような感じがしたことも印象的でした。
・このような専門的な講義を受けることはとても興味深く、自分の将来を考える上で大事なことだと思いました。

本出前授業は、国立高等専門学校機構が実施するCOMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)の事業として、ECOWIND様の全面協力により実施したものです。

COMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)についてはこちらをご覧ください。
https://www.akita-nct.ac.jp/compass/