皆さまいかがお過ごしでしょうか。
秋田高専のホームページにようこそ。
秋田高専の校長の高橋です。
3月14日、秋田高専の卒業式が行われました。
高等専門学校=高専は、高等教育機関として、また社会の要請に応えることのできる技術者の育成機関として、大学に負けないくらいの教育を目指しています。
ですので、授業の内容も学生が頑張らないとついていけない内容になっています。頑張るというのは、まず休まずに授業に出席する、次に授業に集中する、そして課題であるレポートなどを確実に期限までに提出する、です。
考えてみれば当たり前のことです。
しかし、そのあたり前のことを在学中やり遂げていくことの大切さ、それは社会に出れば当然求められるものですから、この点は絶対にゆるがせない点です。
今年の卒業式では、皆勤賞がでませんでした。
残念です。
高専の学生は、まず皆勤賞を目指してほしい。結果・成績はあとからついてくるものです。試験に失敗したら追試験を受ければいい。補習を受けて再挑戦すればいい。そんなことは全く気にする必要はありません。
高専生活を無駄にしないためにも、そして、社会に出て真に信頼される社会人として独り立ちするためにも、休まずにたゆまず高専生活をやり通すというファイトをもってもらいたいと思います。
校長として、式辞では、技術を扱う専門家としての「人間性の大切さ」を強調しました。
秋田高専に自慢できる校風があるとすれば、それはギスギスしないおおらかな気風だと思います。秋田高専で学び、仲間と暮らす中で身につけた豊かな人間性を、これからの人生において大いに発揮して、社会を明るく、人々を幸せすることのできる技術者として活躍してもらいたいと思います。
さて、私も秋田高専の校長に着任してから3年が経ち、3月いっぱいをもって秋田を離れることとなりました。
たった3年か、というお叱りもあるかもしれませんが、5年間一区切りの高専教育ですから、校長が5年やればいいのか、10年やるのか、ということで、言い出したらきりがありません。
やはり、新しい感覚を常に取り入れていくという点からすると、3年というのは、そろそろ私のアイデアもタネ切れということで、潮時なのではないかと思います。
学校の教員組織を整理して学校全体で意見を出し合いながら進めていけるように色々工夫をしたつもりです。
学生を海外に送り出して世界のどこで出しても遅れを取らないグローバルエンジニアに育てていくために、新型コロナウイルス感染症の関係でストップしていた海外研修を再開し、在学中に一度は海外を経験しようという目標を立てて推進しました。
地元の秋田の皆様との関係では、県庁・市役所は言うに及ばず、大学関係の皆様、商工会連合会関係の皆様の仲間に入れていただき、貴重な勉強をさせていただくとともに、秋田高専の意見を取り入れていただきました。
県外から多くの元気な学生に来てもらえるように受験制度を工夫するとともに広報活動を進めた結果、ほぼ秋田出身学生であった本校に学生のダイバーシティを生むことができるまでになりました。
県外学生は親元を離れての寮生活。トラブルがあって当たり前です。寮での指導を本校の教育活動の中心に持ってくるように、教員の意識改革から初めるとともに、寮にエアコンを入れる環境整備のメドをつけることができました。
高専機構からの提案に応えて風力発電をテーマとした教育プログラムの開発を函館高専、八戸高専とともに進める中で、秋田高専を環境技術=GXと情報技術=DXの高専として再編していくアイデアが生まれ、学科改組の検討に着手しました。
ざっと思い出してこんなところで、私のアイデアを実現するために教職員は大いに奮闘し、学生諸君も積極的に応えてくれました。
幸せな三年間であったと思います。
私の後任には、文部科学省から坂下審議官が来てくれることになりました。科学技術関係を中心として行政経験豊富な上にバランス感覚に富んだ方です。新しい感性で秋田高専を一層元気にしてくれることを確信しております。
秋田高専のホームページを開いていただき、この「校長ブログ」をお読みいただいている方は、きっと秋田高専の後援者の方であるに違いないと思います。
「校長ブログ」の最後に、改めて秋田高専を今まで以上に応援していただけますようお願い申し上げます。
3年間本当にありがとうございました。
さようなら。

