秋田高専は9月24日、フクダ電子北東北販売株式会社の伊藤様を講師にお招きし、応急手当講習会を開催しました。本講習会は、学校生活で「もしも」の事態が起きた際、大切な命を守るための知識と技術を身につけることを目的にしています。今回は体育系のクラブに所属する学生20名が参加しました。

 まず、応急手当の基本的な流れを映像と講義で学びました。応急手当には特別な資格は不要で、必要なのはわずかな知識と「助けたい」という勇気だけだと説明がありました。
 特に印象的だったのは、救急車が到着するまでの数分間の行動が「救命の連鎖」となり、命が助かる確率を大きく左右するという話です。その最初の行動を担うのは、専門家ではなく、その場に居合わせた私たち一人ひとりだということを、参加者は深く心に刻みました。

 講義の後は、グループに分かれて人形を使った実技訓練です。学生たちは真剣な表情で、胸骨圧迫やAEDの操作を体験しました。頭で理解することと、実際に体を動かしてみることはまったく違います。この実践的な訓練を通して、「知っている」ことが「自分にもできる」という確かな自信につながったようでした。  
 訓練の最後には、学内のAED設置場所や、休日に使用する際の注意点も確認しました。

 秋田高専は今後もこうした講習会を継続的に実施し、学生と教職員一人ひとりの防災・救命意識を高め、安全で安心な教育環境づくりに努めていきます。