2025年11月25日(火)、ECOWIND会員企業である株式会社三菱UFJ銀行様による出前授業を実施しました。
この授業は「プロジェクトファイナンス」への理解を深めることを目的に、土木・建築系の4年生を対象としてオンライン形式で行われ、配信を通じてCOMPASS5.0風力分野の拠点校、実践校、協力校、ならびに協力教員在籍校にも共有されました。
授業では、まず銀行の役割や金融の基本について説明があり、銀行業務の仕組みを理解したうえで、住宅ローンを例に「お金を借りるとはどういうことか」を学びました。学生は世帯収入や支出をもとに借入可能額を計算するグループワークを通じて、金融の仕組みをより身近に感じることができました。
続いて、秋田港・能代港で進められた国内初の洋上風力発電プロジェクトを具体例として紹介し、プロジェクトの流れや関係者、建設費用と資金調達の重要性について学びました。
さらに、事業を取り巻くさまざまなリスクについても解説があり、金融機関が融資を検討する際に確認するポイントを具体的に学ぶことで、学生はリスク管理の重要性を理解しました。
学生の感想 :
・これまで洋上風力発電と金融機関には関係がないと思っていましたが、今回の授業でそのつながりを理解することができました。
・金融機関は貸したお金が戻らない『信用リスク』を常に抱えており、利用者の返済能力を正確に見極めることが不可欠だと感じました。経済状況の変化によってリスクが増減するため、慎重な審査と継続的な管理の重要性を強く実感しました。
・金融機関の役割や仕組みを知るほど、その責任と社会への影響の大きさに魅力を感じました。お金の流れを支え、人々や企業の挑戦を後押しする存在として、とても興味を持つようになりました。

本出前授業は、国立高等専門学校機構が実施するCOMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)の事業として、ECOWIND様の全面協力により実施したものです。
COMPASS5.0再生可能エネルギー分野(風力)についてはこちらをご覧ください。
https://www.akita-nct.ac.jp/compass/

