さらなる高みを目指して

高専は、それ自体で完成教育を目的としていますが、更に勉強を続けて、もっと高度な技術と理論 を修得したい学生には、専攻科への進学および大学への編入学などの道が開かれています。

機械工学科・専攻科生産システム工学専攻2021年修了 男性

現在の仕事は、製油所オペレーターをしています。
 秋田高専を選んだきっかけは、工学分野における高度な学習ができると思ったからです。高専生活で思い出に残っていることは、本科4年時の工場見学です。ロッテやANAなどの名だたる企業の職場を見学できたのは大きな経験となりました。また工場見学後に東京や富士急に遊びに行ったのもいい思い出です。お勧めの点は、工学分野においては1年生から卒業まで一貫して学べるので専門知識を持って入社できることが強みだと思います。また工学以外にも一般科目では数学や英語にもかなり力を入れているので総合力が高まると思います。高専は入った後が大変とも言われますがきちんと勉強、レポート等取り組めばそんなに厳しい環境ではないと思います。大企業にも卒業後入社できますし、校則も厳しくないので学生生活を大いに満喫できると思います。
 今進路に迷ってて工学に少しでも興味のある方は是非高専にどうぞ。

電気情報工学科・専攻科生産システム工学専攻2013年修了長岡技術科学大学大学院修了 男性

今は、高専の教員として教育・研究をしています。
3社の企業と共同研究もしており、教科書に書いていることをただ授業で話すだけでなく、最近の技術動向や実務も交えながら知識の必要性を教えられるよう頑張っています。
 理数系が得意だったので、最初は工業高校に志望でした。中学の時の担任から「工業高校に行くなら高専はどう?」と教えてもらい、高専を受験しました。寮だったため、通学時間のロスなく、部活にも勉強にも遊びにも打ち込めました。学会での研究成果の発表機会も4回あり、日本各地へ行き楽しみながら大学院への進学につながる良い経験ができました。
 進路の選択肢が多く、進学する場合でも大学共通テストの勉強は不要です。進学・就職時の面接でアピールできる課外活動や趣味に時間を使うことができます。「自分は理系だ」と言える人なら非常におすすめできる学校です!技術系の趣味が無くても全然問題ありません。私自身は中学時代にサッカーとゲームしかやっていなく、プログラム等の技術的なことは入学してから学びました。
 就職・進学の進路選択まで5年間あるので、私のように高専卒で就職しようと思って入学したとしても、自分の適性を確認しながら進学へ切り替える猶予もあります。高専卒は就職先も良いので、そのまま就職してもOKです。

物質工学科2019年卒業・電気通信大学編入 女性

 現在は、学位取得に向け、「加速器を利用した物質科学の研究」をしています。高専で培った知識・技術を活かし
て実験や解析を日々行っています。
 高専生活で思い出に残っているのは、高専5年生の卒業研究です。未知のものに対するアプローチ方法など研究に対する姿勢を教えていただきました。今でもその教えを基盤として研究に従事しています。
 ものづくりに魅力を感じ、専門知識を早期段階から学べると考えたため、秋田高専を選びました。
実際、実験や卒業研究を通して、専門的な知識や技術を学べます。さらに、最先端の研究をしている先生方と研究に関する議論をたくさん行えることも魅力です。高専は、好きなことを極めたり、挑戦したりすることができる環境が整っています。
また、就職だけではなく大学や専攻科への進学という幅広い進路選択ができます。
 ものづくりに興味のある人は是非検討してみてください!

環境都市工学科・専攻科環境システム工学専攻2019年修了 男性

現在は、東日本旅客鉄道株式会社秋田支社にて、建築のフィールドで仕事をしています。駅や待合所、ホームの上家などの建築物が安全な状態となるように努めています。主に、工事を発注するにあたっての必要な予算や工事計画の策定、予算管理、行政との法令協議などを担当しています。適切な予算で最大限の成果が得られるような工事計画を心掛けて、日々業務を遂行しています。
 高専生活で思い出に残っているのはデザインコンペティション(以下デザコン)での活動です。4年生から所属し、専攻科2年生まで毎日活動しておりました。コンペへの提出のために、後輩先輩関係なく意見を出し合い、1つの作品を作り上げる大変さを学びました。自分の意見を言葉にして相手に伝える力や、相手の意見を理解しチームとして、より良い選択となるように舵を取る意識の重要さを学びました。今もこの経験は仕事上のプロジェクトを進める場において、活きていると実感しています。
 秋田高専は、本科1年生の頃から専門的な知識を得られる環境が整っています。デザコンなどのクラブ活動に所属すると、専攻科2年生などの自分より何倍も知見のある人と話す機会があります。そこでは自分が悩んでいることや知りたいことを解決するキッカケや、自分の興味が広がる可能性もあり、将来に対する選択肢が多い環境です。卒業後もこの縦の繋がりは強く、自身の財産になります。私自身、今でも先輩や後輩との繋がりが支えとなっています。
 あなたはこれから何者にもなれます!やりたいこと、興味があることがあれば迷わずやってみましょう!高専では多くのことにチャレンジできる機会が数多く隠れています。逆を言うと進級のみに注力し、何もしないで高専生活を終えることもできます。自分で行動する大切さを今のうちから意識して、進路を考えてみてください!