高等専門学校における授業料の支援制度は、1~3年、4~5年・専攻科で異なりますので注意してください。奨学金には様々なタイプがあります。支援内容、条件を確認し、自分に合った制度を利用しましょう。「支援対象は一人親世帯だけ」、「一人っ子だから授業料免除は受けられない」等とお考えではないでしょうか?奨学金、授業料免除ともに学生のもつ様々な事情を考慮し、審査を行います。

利用したいと思ったら、まずは申請してみてください。

経済支援・公募情報

 

1.国による経済的支援

〇対象:本科1年生・2年生・3年生

高等学校等就学支援金制度とは、家庭の状況にかかわらず全ての意志ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるため、国の費用により学生の授業料に充てる高等学校等就学支援金を支給し、家庭の教育費負担を軽減するものです。

世帯年収が1,090万円以下の方は対象になる可能性があります。

〇対象:本科4年生・5年生、専攻科生

この制度は、本科4年生以上への進学をはじめ、専門学校・短期大学・大学への進学を希望する人に、家庭の所得金額に応じて授業料や入学金減免したり、原則として返済する必要のない奨学金(給付型奨学金)がもらえたりする国の支援制度です。

対象は「世帯収入や資産の要件を満たしていること」「学ぶ意欲がある学生であること」の2つの要件を満たす学生全員です。なお、2025年度からは、多子世帯(子ども3人以上の世帯)の学生等については、所得制限なく、要件を満たした高専の授業料・入学金が、国の定める一定額まで無償になります。

採用された場合、本校在学にあたり、以下の支援を受けることができます。

給付奨学金支給額授業料免除額
自宅通学自宅外通学
第Ⅰ区分17,500円
(25,800円)
34,200円全額免除
第Ⅱ区分11,700円
(17,200円)
22,800円2/3免除
第Ⅲ区分5,900円
(8,600円)
11,400円1/3免除
第Ⅳ区分
※多子世帯に限る
4,400円
(6,500円)
8,600円1/4免除

詳しくはこちらから

国が実施している「高等学校等就学支援金」および「高等教育の修学支援新制度」の対象になっていない方又は対象となっていても授業料等の負担がある方に対して、独自に授業料等の減免などを行っています。

    

2.高専機構の奨学金

国立高専機構及び国立高専が扱う奨学金には、「日本学生支援機構奨学金(旧・日本育英会奨学金)」および「(社・財団法人、企業等による)各種奨学金」があります。

貸与奨学金(無利子及び有利子貸与)

経済的理由により修学に困難がある優れた学生等に対し貸与され、卒業後に返還していく制度です。返還された奨学金は、後輩の奨学金として再び活用されます。対象については以下のとおりです。家庭の経済状況や人生・生活設計に基づき、十分考慮の上、申込みをしてください。

対象
第一種(無利子)本科1~5年生・専攻科生
第二種(有利子)本科4~5年生・専攻科生

募集は毎年4月に行っています。

給付奨学金

令和2年度から文部科学省により開始された新しい修学支援制度です。住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯で、世帯収入、資産及び学業成績基準を満たした学生に、返還不要の奨学金が支給されます。対象については以下のとおりです。

対象
給付本科4~5年生・専攻科生

※在学採用の募集は毎年4月に行っています。なお、3年次の予約採用の募集は5月頃に行っています。

国立高専機構は、下記に示す奨学金を独自に用意しています。
※各校にて推薦可能人数が決まっています。

学金名称企業・法人等対象学年一人当たりの受給額給付期間募集時期
天野工業技術研究所奨学金公益財団法人天野工業技術研究所本科5年生48万円/年1年間4月頃
ニコン奨学金株式会社ニコン本科2年生、本科4年生及び専攻科1年生本科24万円/年
専攻科36万円/年
2年間前年2月~4月頃
Unicage奨学金有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所所定の試験に合格した者本科24万円/年
専攻科36万円/年
2年間前年3月~6月頃
自立応援入学支援金ジー・オー・ピー株式会社本科受験者8.46万円/回1回各校にお問い合わせください。
関電工奨学金株式会社関電工本科3年生及び4年生24万円/年1年間4月~6月頃
公益財団法人ウシオ財団奨学金公益財団法人ウシオ財団専攻科1年生72万円/年2年間4月頃
一般財団法人上田記念財団奨学金一般財団法人上田記念財団土木工学を専攻する本科4年生及び専攻科1年生採用された年度から最短修業年限の終期までの期間前年3月〜4月頃