国立高等専門学校は、日本の学校教育制度9年の課程(中学校)を修了した段階から実験・実習・実技を重視した5年一貫教育による、 実践的技術者を養成する高等教育機関で、”高専(KOSEN)”と呼ばれています。
 全国51の国立高専では、様々な国・地域から留学生を受け入れています。その多くは、日本国政府(文部科学省)から奨学金を受けている学生(国費留学生)及び外国政府から派遣された学生(政府派遣留学生)です。留学生を受け入れることで高専の国際化を推進しています。
編入学試験では、日本の学校教育制度11年以上の課程(高等学校2学年次)を修了した外国人学生を第3学年(高等学校第3学年に相当)に受け入れます。
高専での教育は、第1学年より、専門科目の学習が始まっており、編入学生は、これらの学生が第1学年から学んでいる専門科目の知識と同じレベルまでの 知識を習得する必要が有るため、第3学年に編入学し、1年間で同学年の学生と同等の知識レベルに達してから第4学年に進級することになります。

高専への留学種別

国費留学生(Japanese government scholarships)

国費留学生は、渡日後、独立行政法人日本学生支援機構東京日本語教育センター(JASSO)で1年間の予備教育を受け、高専3年次に編入学します。

政府派遣留学生(Foreign government scholarships)

政府派遣留学生は、各国で予備教育を受けた後、渡日し、高専3年次に編入学します。
現在、マレーシア、モンゴルの政府派遣留学生がいます。

タイ政府奨学金留学生(Thai government scholarship international students)

2018年度より、タイのチュラポーン王女サイエンスハイスクールの生徒を高専の1年次に受け入れています。また、2021年度から、タイ高専の学生を日本の高専の3年次編入学生として受け入れています。

私費留学生(Privately financed international student)

日本の学校教育制度11年以上の課程(高等学校2学年次)を修了した外国人学生を、高専3年次に受け入れています。全国国立高専の私費留学生編入学共同選抜を実施するなど、私費留学生の受入れを推進しています。

高等専門学校のメリット

高専で学ぶことのメリットは、教育面では高校と同様の40人程度の規模の少人数クラス制で、実験・実習を含むきめ細かい指導を受けることができることです。経済面では、大学に比べ授業料が安いこと、特に、平成22年度より創設された就学支援金制度では、第3学年の1年間ですが、授業料の約半額が支援されます。生活面では、各高専には学生寮が設置されており、大部分の学生が入寮することができます。
高専第3学年に入学した留学生の95%を超える者が、3年後に国立大学の3年次に進学し、更に2年後には大学院を目指しています。