|掲載日 2015/09/08|掲載内容有効期限 —-/–/–|担当者 担当教員|
全国高等専門学校デザインコンペティション(通称:デザコン)は、全国大会になったのは最近ですが、その歴史は古く昭和52年に明石高専と米子高専との建築学科の交流会がスタートです。平成16年から現在のデザコンとしてスタートしました。「人が生きる生活環境を構成するための総合的技術」としてのデザイン領域を考えて、建築・土木・環境など幅広い分野が参加できる高専生の交流の場として発展しています。
幅広い分野というだけあり、「構造デザインコンペティション」「環境デザインコンペティション」「プロポーザルコンペティション」の3つの部門があり、「空間デザインコンペティション」が増え4つの部門になりました。
高専生であれば、本科1年生から専攻科生まで参加できることも「デザコン」の特徴の一つです。
分野にはそれぞれ特色があり、「構造デザインコンペティション」は、ブリッジコンテストとも呼ばれ実際に与えられた条件で橋の模型を製作し、耐荷重やデザインなどを競います。ちなみに2007年度の優勝校は、重さ200g程度の橋で400kgのおもりに耐えました。「環境デザインコンペティション」は、決められたテーマにより自分で敷地を選び、周辺環境を配慮した建築物、土木構造物、システムを提案します。本大会では、模型、CGやアニメーションなどを駆使して自分のアイデアをアピールします。「プロポーザルコンペティション」は、実際に大会期間中に製作することを前提にテーマに沿った提案を行います。現地でつくってみんなにアピール、4部門で一番体力勝負の部門です。「空間デザインコンペティション」は、まちづくりに関するテーマが出ています。参加する学生はそれぞれの興味をもった部門に参加します。
特に、「構造デザインコンペティション」では、建設系の学科以外の学生のチームが参加し、好成績を収めています。つくるのは「橋」ですが、材料や力学などの基礎知識が大切と言うことです。
秋田高専では、2005年度の明石で開催された第2回大会に初めて参加しました。部門は、「環境デザインコンペティション」です。初めての参加と言うこともあり、参加学生の多くが試行錯誤の中での作業でしたが、5年生が見事予選を通過し、本大会に進出しました。本大会では、「ばっちゃんどいっしょ!」というタイトルではじまり、素朴さたっぷりのプレゼンテーションで会場の心をつかみましたが、惜しくも入賞には成りませんでした。
2006年度は、デザコンの醍醐味でもあるブリッジコンテストに2チームで初参加しました。都城で開催された大会では、耐荷荷重は大きなものではありませんでしたが、予想荷重と実際の荷重が見事一致し、「檜木内橋」が第5位に入賞しました。「CLOWN CROWN」も50チーム近くあるなかで22位と検討しました。「環境デザインコンペティション」は、残念ながら予選通過なりませんでしたが、来年に向けて特訓?中です。
2008年度は、橋としての美しさや楽しさを持った作品に贈る賞として、「日刊建設工業新聞社賞」を受賞しました。総合順位は、30チーム中9位でしたが、橋としての美しさや特徴的なデザインということもありチームのメンバーは他高専の学生から質問を受けていました。また、プレゼンテーション用のポスターは審査員から高い評価を受けていました。 2009年度は、愛知県豊田市で開催予定です。色々な部門で全国大会目指してがんばっています。
2008年度 構造デザインコンペティション 「ブリッジコンテスト」(開催地:高松高専) |
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2006年度 構造デザインコンペティション 「ブリッジコンテスト」(開催地:都城高専) |
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2005年度 環境デザインコンペティション(開催地:明石高専) |
山田青葉さんの作品 「ばっちゃんどいっしょ!」
第1回デザコン2004のホームページ(石川高専) http://www.ishikawa-nct.ac.jp/lab/A/www/descom/
第2回デザコン2005のホームページ(明石高専) http://www.akashi.ac.jp/contents/Gakusei/design/
第3回デザコン2006のホームページ(都城高専) http://www.miyakonojo-nct.ac.jp/~dezakon/
第4回デザコン2007のホームページ(徳山高専) http://www.tokuyama.ac.jp/japanese/dezakon2007/
第5回デザコン2008のホームページ(高松高専) http://www.takamatsu-nct.ac.jp/design2008/