この度、秋田高専の学生が参加した「タイ国際交流研修@KMUTT」が、8月16日(土)から25日(月)までの10日間の日程で無事終了いたしました。
本研修を主催したタイ高専(KOSEN KMUTT)は、2020年5月に設立された教育機関です。日本の高専制度をモデルに、中学卒業後の学生に5年一貫の技術教育を提供しています。今回の研修には、タイ高専(KOSEN KMUTT)と協定を締結している学校を中心に、秋田高専、豊田高専、久留米高専、芝浦工業附属高校の学生等が参加し、本校からは、7名の学生が参加しました。
このレポートを通じ、研修の様子をお伝えし、今後の海外研修への参加を検討されている在校生の皆さんや保護者の皆様に、ご興味を持っていただければ幸いです。

令和7年度 タイ国際交流研修@KMUTT の概要
研修期間 | 2025年8月16日(土)~8月25日(月)の10日間(夏季休業期間) |
派遣先 | タイ王国バンコク市内 : タイ高専(KOSEN KMUTT) |
参加者 | 秋田高専の学生7名(男子3名、女子4名)と引率教員1名(横山保夫教員) ほか、豊田高専、久留米高専、秋田高専、芝浦工業大学附属高校(合計 学生 : 18名、引率教員4名)も参加 |
費用 | 約25万円(渡航費、宿泊費) (その他、高専機構からの助成を予定) |
内容 | タイ高専での授業参加や共同作業、タイ高専学生との異文化交流、バンコク市内見学を通じて、タイの文化や歴史、暮らしを体験 |
研修の日程

研修の一部を紹介
授業・課外活動参加
科学の授業(学生実験室での活動)、英語の授業(グループディスカッションやプレゼンテーション)、体育の授業、課外活動に参加し、タイの学生と共に学習しました。
また、研修初日にはオリエンテーション、学校紹介、キャンパスツアーも行われました。本校の学生は、タイの学生とうまく交流するため、英語で自己紹介ができるよう事前に用意して臨んだようです。
同じ技術者を目指す学生同士、英語や日本語を交えた共同作業や交流を通じて、相互理解を深め、仲間を作る貴重な体験ができました。

タイの市内観光・伝統文化体験
バンコク市内の名所めぐりや、タイの伝統文化を学ぶアクティビティを通じて、タイの多様な魅力を体験しました。敬虔な仏教国であるタイの寺院見学では、肌の露出を避けるといったマナーを守り、文化への敬意を示すことも学びました。

オープンハウス(OPEN HOUSE)参加
タイ高専が開催するオープンハウスに参加し、日本文化を紹介するブースを出展しました。オープンハウスとは例年KOSEN KMUTTが中学生向けに行っているイベントで、いわゆる日本のオープンキャンパスのことです。
学生たちは、現地の中学生に対して、和菓子や折り紙など日本の伝統文化を紹介し、タイの学生と英語や日本語を交えながら活発に交流しました。
これは、両国の文化を分かち合い、相互理解を深める素晴らしい機会となりました。

まとめ
「タイ国際交流研修@KMUTT」は、夏休みの10日間で、タイの文化と最先端の技術教育を肌で体験し、将来に繋がる大きな成長を遂げる特別なプログラムです。
この研修の最大の魅力は、タイ高専KOSEN KMUTTの学生たちとの直接交流にあります。科学実験や英語でのグループディスカッション、課外活動に一緒に参加したり、日本の文化(和菓子、折り紙など)を紹介するオープンハウス出展を通じて、英語や日本語を交えながら国境を越えた「仲間」と出会い、異文化への深い理解と実践的なコミュニケーション能力を磨くことができます。
また、バンコク市内の観光やタイの伝統文化体験を通じてタイの歴史や豊かな暮らしに触れ、世界三大スープ「トムヤムクン」をはじめとする本場のタイ料理も堪能できます。五感を通してタイの魅力を存分に味わえるでしょう。
このかけがえのない経験は、将来グローバルに活躍する技術者として不可欠な国際的視野と実践力を養う絶好の機会となり、研修修了後には申請により1単位の取得も可能です。
費用は約25万円ですが、高専機構などからの経済的補助も予定されています。引率教員が同行し、海外旅行保険への加入は必須。緊急時の連絡体制や、現地の日本大使館・提携病院のサポートも充実しているため、安全に配慮しながら、安心して参加できます。
また、本研修に参加した学生からは、後日、「海外研修報告会」で、研修のリアルな体験や学びを発表してもらう予定です。
秋田高専では、学生全員を5年間で最低1度は、海外に派遣させるべく国際交流や海外研修に積極的に取り組んでいます。本研修以外にも、シンガポール英語研修、台湾での研修等、秋田高専オリジナルの研修プログラムも用意しています。
是非、海外研修参加を検討してみてください。