秋田高専が主催する「2025年度シンガポール英語研修(特訓コース)」が、9月7日から9月15日までの7泊8日間にわたり実施され、東北地区高専・小山高専の学生44名と引率教員3名が参加しました。

 シンガポールポリテクニック(SP)との包括学術交流協定に基づき開催される本研修は、学生たちの英語力向上、異文化理解の深化、そして国際的な視野の拡大を目的としています。このレポートを通じて、参加学生が得た貴重な経験と、次年度の研修への期待を皆様にお伝えします。

2025年度シンガポール英語研修「特訓コース」の概要

研修期間令和7年9月7日(日)~9月15日(月・祝)
派遣資格基準英検準2級の英語⼒取得を⽬指す
本科2年⽣〜3年⽣
研修先Singapore Polytechnic  (⾼専機構包括学術交流協定校)
参加者秋⽥⾼専 23名、⼀関⾼専 4名、仙台⾼専 3名、鶴岡⾼専 2名、福島⾼専 2名、⼩⼭⾼専 10名 
合計44名(男性34名、⼥性10名) + 引率教員3名
費用37万円程度
内容ポリテクでの英会話研修
シンガポールの⽂化・慣習体験
宿泊先Hotel Royal

研修の日程

研修の一部を紹介

実践的な英語学習で確かな自信を育む

 研修の核となったのは、シンガポールポリテクニック(SP)で実施された30時間の英語ワークショップ「Cross-Cultural Communication」です。このプログラムは、日本人大学生向けに特別に設計されており、実践的なコミュニケーション能力の向上に重点が置かれます。

 学生たちは、自己紹介やアイスブレイクから始まり、日常生活を想定したロールプレイを通じてリスニングとスピーキングのスキルを磨きました。さらに、文化的多様性や持続可能性といった現代的なテーマについて、英語で自分の意見を短い文章で表現する練習を重ね、最終日にはグループプレゼンテーションに挑戦しました。

 特筆すべきは、SPの学生バディとの交流です。

 現地の学生たちとの交流は、生きた英語に触れる絶好の機会となり、異文化への理解を深めるとともに、英語で積極的にコミュニケーションを図る自信を大きく育むことができます。これにより、学生たちは「簡単な質問に答えられる」「自分の意見を表現できる」「簡単な英語で口頭発表ができる」という学習目標を達成したようです。

シンガポールの文化と活気を全身で体験

 滞在期間中、学生たちはシンガポール中心部に位置するホテルロイヤルに宿泊し、毎日MRT(地下鉄)を利用してSPまで通学しました。

 SP内のフードコートでは、マクドナルドやスターバックスを含む多様な現地の食文化を体験し、国際都市シンガポールの多様性を感じることができました。

 午後の授業後や週末には、グループでの市内観光が企画されました。3日目にはオーチャードロードでのフィールドトリップを楽しみ、週末にはSPの学生バディたちと共に、セントーサ島に出かけ、様々な文化体験や観光に参加しました。美しい街並み、豊かな自然、そして多民族が共存する活気あるシンガポールの魅力に触れることは、学生たちの視野を大きく広げました。

 公共交通機関であるMRTの利用においては、車内での飲食やドリアンの持ち込みが禁止されているといった、日本とは異なる現地のマナーを学ぶ機会でもありました。安全管理にも細心の注意を払い、引率教員による指導の下、常にグループ行動を徹底しました。

未来への架け橋となる研修体験

 このシンガポール英語研修は、単なる語学学習に留まらない、学生たちの自己成長を促す貴重な「特訓コース」です。
 英語力だけでなく、異文化適応能力、問題解決能力、そして国際的な視野を養うことができます。参加学生からは、英語を話すことへの抵抗感がなくなり、自信がついたという声が多く聞かれています。

 現在1・2年生の皆さん、ぜひ、来年度の参加を検討してください。
 英検準2級程度の英語力取得を目指す学生を対象としており、引率教員が3名同行するほか、海外旅行保険への加入やSG Arrival Cardの事前登録など、出発までの準備についてもガイダンスで丁寧にサポートします。シンガポールでの学びと体験は、きっとあなたの未来を拓く、かけがえのない財産となるでしょう。
 国際舞台で活躍する未来のエンジニアを目指し、この研修に参加してみませんか?皆さんの挑戦を心よりお待ちしています。

参考 : 秋田高専の海外留学紹介ページ(秋田高専HP)