10月2日(木)、あきた芸術劇場ミルハスにおいて、「ALL秋田のアイデア提案イベント企画」を開催しました。
本イベントは、教育の一環として、秋田の地域活性化に向けたアイデアや研究成果を学生自身が発表する場として令和6年度から実施しています。
今年度のテーマは「洋上風力発電による地域の活性化」。基調講演、学生による発表、パネルディスカッションの3部構成で、本校をはじめ、秋田大学、秋田県立大学の学生が、それぞれの視点から地域の未来を見据えた発表を行いました。
第1部 : 基調講演
青森公立大学 特別教授/弘前大学 学長特別補佐の本田明弘氏による講演「風を活かそう」では、風の動きや大気の流れといった自然現象の基礎から、風の持つ力と魅力と可能性が紹介されました。風の歴史的な利用(脱穀、揚水、発電)、洋上風力発電導入における地域との関係性、再生可能エネルギーの価値や地域資源の重要性、そして常識を破るような風力発電のアイデアの紹介など、多角的な視点からの解説は、学生のみならず教職員、一般参加者の理解を深める貴重な機会となりました。
第2部 : 学生による発表
各大学・高専が、それぞれの視点から秋田の地域資源や制度、地域との関係性などについて発表を行いました。洋上風力発電を軸とした地域活性化の可能性を探る提案がなされ、地域が持つ潜在的な魅力や、制度的・社会的な課題に対する新たな視点が示されました。学生たちの発表は、秋田の未来に向けた希望と、学生の熱意を感じさせる内容となりました。
第3部 : パネルディスカッション
講師、本校教員、発表学生によるパネルディスカッションでは、学生の発表に対して講師から温かい感想が寄せられ、現場での経験に基づいた貴重な知見が共有されました。
発表にあたって仲間とディスカッションを重ねた経験についても話題となり、学生と企業など異なる立場の人との対話のメリット、ディベート技術の習得など、コミュニケーション力の大切さが強調されました。
さらに、日本の洋上風力産業に関して、講師からは「今の状況が未来永劫続くとは限らない。産業は変化するもの。将来、学生の皆さんが社会の中心となって担う役割は大きい」と、力強い応援メッセージが送られました。
本イベントは、秋田県内の大学・高専の活動を広く県民の皆様に知っていただくことを目的としており、学生の発表を通じて、地域の発展の可能性や若者の力を感じていただける場となることを目指しています。
今後も継続的に本イベントを開催し、秋田の地域活性化に向けた提案を発信し続けてまいります。




