秋田高専Q &A

高専では、数学や理科の知識をもとにして工学に関する専門科目の授業や実験が進められます。このため、一般的には暗記力より理解力のある人、実験・実習の好きな人が向いているといえますが、何よりも将来、技術者になって大いに活躍したいという希望に燃えている人が一番です。

女子学生は全体の23％およそ４人にⅠ人が女子です。本校では、2023年度全学生811名の中に物質・生物系と土木・建築系を中心に189名の女子学生がいます。特に最近は、毎年40名程度の女子が入学し、部活動でも活躍しています。　

授業には、大きく分けると、一般科目と専門科目があります。一般科目では高校で学ぶ科目の他に社会人として必要な教養を身につける科目とがあります。専門科目は、低学年での基礎教育にはじまり、高学年では大学と同じ教科書を使うなど高いレベルの知識を身につけていきます。また、５年生になると卒業研究があり、数名ずつに分かれて先生の個人指導を受けます。

原動機付自転車（バイク）による通学は、通学距離などの一定条件のもとに２年生から許可することがあります。服装については、学生らしい服装を着用することとし、私服での登校も可能です。しかし、このような自由さだけにあこがれて入学すると、自分を見失うことがあります。本校は、技術者をめざして勉強する学校であることを忘れないで欲しいと思います。

残念ながら、本校でもわずかながら留年する人がいます。その理由はいろいろありますが、中学時代のペースで勉強していて授業についていけなくなったり、遊びや趣味に夢中になって勉強意欲を失ってしまうことなどです。入学時の初心を忘れず、根気よく勉強する習慣を身に付ければ、留年する心配もなく、学業と課外活動を両立させた学生生活を楽しむことができるでしょう。

高専の３年を修了（修了見込みを含む）すれば、大学受験資格が得られます。また、１年や２年を修了しただけで退学した場合は、高等学校卒業程度認定試験によって、高専で修得できなかった科目の単位を修得することによって大学受験資格を得ることが出来ます。しかし、高専は５年間の一貫教育を目指す学校ですから、途中から大学へ進学することはあまり好ましくありません。

本校の卒業後の進路は、系によっても若干異なりますが就職する学生が約60％、進学する学生が約40％となっております。就職に関しては、大学と比較しても求人倍率が高く、ほとんどの学生が本人の希望する会社や官公庁に就職しています。一方、進学に関しては、本校の専攻科への進学と国公立大学の３年に編入しております。