教員紹介

クロフツ 尚子

Naoko CROFTS
物質・生物系 バイオ・アグリ工学コース 准教授・博士
授業担当科目
バイオ工学・総合化学実験
所属学会・協会
日本応用糖質科学会
専門分野とこれまでの研究
植物分子科学 生化学 分子生物学 細胞生物学 農学 など
1:アミロース含量が高く、アミロペクチンの分岐鎖が長い澱粉は、難消化性を示し、整腸作用・血糖値上昇抑制効果があるため、これらを多く含む米の作出が求められている。澱粉生合成に関わる複数の遺伝子の強弱有無や塩基多型によって、アミロース含量や難消化性澱粉含量を制御できることを見出した。戻し交配により開花時期・種子サイズ・収量などの農業形質を改善した系統は品種登録され、普及に向けて種籾の増産が進んでおり、米粉うどん・米粉パン・味噌・甘酒などの商品化も行われている。
2:アミロペクチンの分岐鎖が短い米は糊化しやすく、老化しにくい。また、ウルチ米だけでなく、モチ米もアミロペクチン分岐鎖の長さによって、餅の粘弾性や食味を制御できることが分かってきた。糯米の澱粉構造と物性の関係を明確にするとともに、製菓適性について明確にしようとしている。
現在の研究テーマ
1. 新規澱粉構造米の開発(高アミロース米・高難消化性澱粉米・低温糊化米)
2. 新規澱粉構造米の育種(粳米・糯米)
3. 澱粉粉構造の制御機構の解明
技術相談に応じられるキーワード
1. イネの育種
2. 澱粉生合成
3. 澱粉構造解析
4. 種子貯蔵タンパク質


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